同じ経路でも、乾いていれば作業でき、雨上がりには作業できないことがあります。濡れた草、水を含んだ土、ぬかるみ、刈りくず、軟らかくなった路肩は、滑りやわだちの原因となり、危険物を隠したり刈取り負荷を変えたりします。クローラの接地は悪路で有利ですが、あらゆる雨天後の条件で作業できるわけではありません。
推奨する進め方
通常の現場に合わせて機種を選び、天候と地面の状態に応じた中止条件を書き出します。雨上がりには斜面での走行方向、グリップ、路肩の強度、植生の水分、機械の回収経路を再確認します。承認した計画の範囲を外れる場合は延期してください。乾いた条件での斜面試験の結果は濡れた地面に流用しません。

判断の枠組み
| 選定項目 | 選定の基準 |
|---|---|
| 乾いた硬い地面 | ほこり、浮いた砂利、硬いわだち、隠れた石を記録する |
| 濡れた草 | グリップの低下と、刈りくずが重くなったり張り付いたりすることを見込む |
| 水を含んだ土 | 沈み込み、わだち、路肩の崩れ、機械の回収経路を確認する |
| 雨上がりの斜面 | 条件を測り直し、必要に応じて作業を縮小または中止する |
| 選定の根拠 | 対象機種と、乾いた場合・濡れた場合の代表的な現場観察 |
観察できる条件で「濡れた状態」を定義する
直近の降雨、水たまり、踏んだときの地面の変形、クローラの跡、草の水分、排水を記録します。濡れた状態はいつも同じではありません。経路を撮影し、周囲より長く軟らかいままの箇所を特定してください。
グリップと地面への損傷を分けて考える
機械が進めても、深いわだちが残ったり根や芝を傷めたりすることがあります。作業前に許容できる仕上がりを決めます。クローラは接地を分散しますが、その場に近い旋回で軟らかい地面を乱す場合があります。
濡れた植生の負荷を見込む
水分を含んだ草は刈取り部の中で乾いた草と異なる動きをし、表面に付着することがあります。指定の動力遮断手順に従って点検・清掃します。動力が残っている間はデッキやローターの下に手を入れないでください。
路肩や段差を守る
排水路の法面、池の縁、側溝の肩、盛土は、雨の後に軟化したり崩れたりします。強度を確認できない縁から距離を取り、操作者は機械が滑り落ちたり地面が崩れたりする範囲の外に立ちます。
危険に立ち入らない回収方法を決める
軟弱地に入る前に、硬い地面への経路と承認された回収方向を確認します。人を重しにしたり、機械の進路に立ったり、その場しのぎの取付点を使ったりしないでください。滑りや沈み込みが始まったら早めに止めます。
条件ごとに記録を分ける
試験を行った場合は、乾湿、水分、斜度、走行方向、植生、機械構成を記録します。この比較は現場ルールの判断材料になりますが、最新の技術データシートや取扱説明書に代わるものではありません。
選定前にそろえる情報
- 具体的な作業、現場の実測値、代表的な写真や動画。
- 地形、植生、進入路、旋回、天候、求める仕上がり。
- 日々の作業時間、整備体制、納入先。
- 見積書で確認する機能とオプション。
MERIの関連情報
購入前のFAQ
部品や仕様が一つ分かれば適合性を判断できますか?
いいえ。構成全体、現場、作業手順、運用条件をまとめて確認してください。
オプション画像や実演ですべての機能を証明できますか?
いいえ。注文する機械の搭載部品、資料に記載された機能、試験条件を確認してください。
雨上がりに経路を確認し直すのはいつですか?
再開前にグリップ、路肩の強度、植生の水分、回収経路を確認します。承認された計画に合わなくなった場合は作業を延期してください。